2019年 01月 12日
大事なことがいっぱい詰まってる
2019年、最初の一冊は寺地はるなさんの「正しい愛と理想の息子」
「ビオレタ」「ミナトホテルの裏庭には」「架空の犬と嘘をつく猫」
「みちづれはいても、ひとり」に続く5作目の寺地はるなさんです。
前半は、詐欺師の二人と暴力描写に戸惑ったけど
読み進むにつれ、やっぱ寺地はるなさんだな~と思いました。
歪んだ愛を抱えて、じたばたする悪党コンビ
彼らの生き方は肯定しかねるけど、
気づかされることが多々ありました。
もしかしたら、愛とやらはそもそも歪で
醜悪なものかもしれない。
愛してるからこそまちがってしまう。
踏みにじってしまう。押しつけてしまう。
完璧に美しい月の下に、無数の美しくない愛を抱えた人間が
ひしめき合うように生きている。。。。
by komahaha2013
| 2019-01-12 19:32
| 読書
|
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